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【ADV ノベルゲーム紹介】収穫の十二月シリーズ

ゲーム

今回はtalestune様の同人ノベルゲーム。収穫の十二月シリーズの紹介とレビューを書いていきたいと思います。

元々はPCノベルゲームとして収穫の十二月冬、春、夏、秋、そして収斂しゅうれんの十二月と全五部作(本編以外のショートシナリオなどは除く)の短編ノベルとして発売していましたが、今では3DSのプチノベルシリーズやiPhone、アンドロイドのアプリ版などダウンロード販売で購入できるようになっています。自分はどうしてもPC版でプレイしたかったのですが、全てが纏めて入った収穫の十二月-四季-。という形の作品はプレミアがついてしまってかなり高くなっていました。昔の作品ということもあり、単品で買うのもなかなか難しかったですが、少しずつ頑張って買い集めました。ダウンロード版はやっていませんが、他の方の感想を見る限り、PC版との違いは多少表現がマイルドになっていたり、背景が少し変わっていたり、物語に関する大きな違いはなさそうなので、購入を考えている方で特にこだわりがなければダウンロード版をおすすめします。

下記の公式サイトにて、肖像の七月、改革の十月、漂白の八月とおまけ的なショートシナリオ3つがダウンロードできますので、気になった方はこちらもプレイしてみると、より楽しめるかと思います。特に漂白の八月は本編後のお話ですが、個人的にすごく良かったのでおすすめです。

公式→http://www.talestune.com/h12/h12_top.html

3DS版→http://flyhighworks.heteml.jp/games/novel12/

前半にあらすじや物語のネタバレ無しで作品全体の雰囲気などの雑感を。後半にネタバレありの感想を書いています。

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あらすじ、雑感

豪雪地帯で有名な町、多紙町。
その町に神がおり、住民は神の存在を当然のように受け止めている場所だった。
両親の仕事の都合で多紙町に引っ越してきた日、紺野柾木は多紙町の神しろに夫婦になるよう告白される。
勢いに飲まれた柾木はしろの願いを受け入れてしまう。
その次の日、転校の手続きに学校に向かったとき、多紙町で権力を振るう十和田家の令嬢、雪は柾木に一目惚れをしてその場で告白。
柾木はまた受け入れてしまう。
こうして神と人、二人の少女に挟まれた、奇妙な三角関係が始まった。
友人たちにも囲まれ、にぎやかな日々を過ごしてゆく。
多紙町での暮らしにも慣れたある日、雪は一つの提案をする。
「君とのややこ(赤ん坊)がほしい」
この一言が柾木たちの日々を大きく変えてゆく。

※公式から抜粋

あらすじだけを見ると三角関係のラブコメなようにも見えますが、実際に読んでみると様々な問題によって複雑に絡まっていくキャラクター間の関係性や、登場人物の心理描写の細かさ、哲学的な部分や伝奇的な要素など、様々な面白さが見られます。テキストの癖はあるものの、楽しそうな日常や雰囲気の良さもあって、すらすらと読み進められる読み応えのある作品になっています。

恋愛模様を主題に、神が存在する世界観を活かしたストーリー展開が素晴らしく。切ないお話や温かいお話、先が気になるような熱い展開だったり、どの物語も魅力的に感じられました。人間の心理の難しさや、人や神の在り方など難解な問題に対しての考え方も面白く。扱いの難しそうな複数の面を上手く融合させていて、すごく感心させられました。

そして、主人公だけに焦点を当てるのではなく、ヒロインの雪やしろの視点、他キャラがメインのお話など。短編ノベルという制約がある中で、各キャラクターの掘り下げもしっかりしていて、主人公やヒロインだけでなく、友人などの周りのキャラがなおざりになっていない点も良かったです。個人的にサブキャラクターを大切に扱っている作品は面白く感じる作品が多く、この作品もそういった面も含めて、とても素敵な作品でした。

ネタバレありの感想


どのキャラも面白い性格をしていて、掛け合いや仲間内の空気感がすごく印象的でした。特に主人公の性格は一癖も二癖もあり、普段は皆にからかわれたり、遊ばれたり。自分の問題に対しては逃げのスタンスを取っているような情けなく見える役回りですが、頭の回転が速く、周りの友人のいろいろな問題に対して答えを提示してあげる優しさや、いざという時に頼りになるかっこいい面もあったり。かと思えばひどく冷酷に見える部分や、普通の人間では考えられないようなぞっとする考え方を持ち合わせていたりと、扱いの難しい複雑な性格を持った主人公ですが、細かい心理描写や周りのキャラクターとの相乗効果、そして展開の上手さも相まって、とても魅力的なキャラクターになっていてすごく良かったです。

柾木だけでなく、キャラクターそれぞれの考え方や思いがしっかり描かれている点は本当に魅力な部分だと思います。様々な展開や世界観の面白さもありますが、一番この作品で良かったと感じた部分は問題に対する考え方や人間関係の描き方でした。個人的に心理描写や人間関係がしっかりしている作品は好きなので、事前に想像していた以上に面白かったです。

好きなキャラは蒼と瑞穂。瑞穂は普段の明るく、かわいいおもしろキャラとしての良さや、困難に率先して立ち向かう行動的な姿、仲間想いの面が魅力的で良かったです。
蒼は普段の小悪魔的なかわいさや、振られても柾木のことを大切に想っている健気さに心を打たれました。蒼好きということもあって漂白の八月の流れはかなりぐっときましたね…。漂白未プレイの方は是非やってみて下さい。

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